本研究では,宇宙空間におけるプラズマの流れと粘弾性流体の流れの支配方程式に存在する類似性に着目し,磁気流体力学的な描像に基づく粘弾性流体の流れのモデルを構築しています.これにより,物体まわりの粘弾性流体に見られる特異な流動現象のメカニズムを解明することを目指しています.
従来の非ニュートン流体力学やレオロジーでは扱われていなかった宇宙流体力学の知見を組み合わせた新しいアプローチを採用することで,粘弾性流体の流れを新たな視点から捉え直します.この研究により,データの解釈に革新的な視点を加え,複雑な流れ現象の理解がさらに進展することが期待されます.